スコティッシュ・チェンバー・オーケストラ Scottish Chamber Orchestra
スコティッシュ・チェンバー・オーケストラはスコットランドの国立の芸術団体の一つであり、世界的に最上級の室内オーケストラである。1974年に創立され、政府より助成金を受けており、スコットランドの文化的大使といった役割を持っている。近年は多くのツアーを行っており、ヨーロッパ諸国やインド、アメリカも訪れた。このような国際的なツアーはやはり政府よりサポートを受けている。
2009年からのシーズンから若き才能あふれるロビン・ティチアーティを首席指揮者に迎え、エディンバラ国際音楽祭をはじめイタリア、ドイツ、スペインをツアーした。2012年にはこの組み合わせで初のレコーディングとしてベルリオーズ「幻想交響曲」を録音し、2013年にはベルリオーズの序曲集を録音した。
彼らの演奏について「スコティッシュ・チェンバー・オーケストラと首席指揮者、ロビン・ティチアーティはすでに確固たるパートナーシップを築き上げた。」(デイリー・テレグラフ)
オーケストラとつながりの強い客演指揮者(名誉指揮者含む)はヨゼフ・スウェンセンやオラリ・エルツ、アンドリュー・マンツェ、ジョン・ストーガーズ、シエリー・フィッシャー、オリヴァー・ナッセン等がいるが、最も忘れてはならないのは、長年桂冠指揮者としてオーケストラを育てた故サー・チャールズ・マッケラスの存在である。オーケストラは150以上のディスクを発売してきたが、特にマッケラスは多くのレコーディングをこのオーケストラと残していて、いずれも評価が高いが、特にモーツァルトのスペシャリストとして、「フィガロの結婚」をはじめとした4大オペラや複数の賞を獲得した交響曲集は特に名盤といわれている。
オーケストラはサー・ピーター・マックスウェル・デイヴィスやアンソニー・タネジ、エイノユハニ・ラウタバーラ、エドワード・ハーパー等多くの著名な作曲家に新作を委嘱しており、100曲以上の作品の初演を行ってきた。