「シルクロード・アンサンブル」はヨーヨー・マが1998年に立ち上げた「シルクロード・プロジェクト」を母体として活動するグループ。メンバーが固定されたグループではなく、伝統的な東西の音楽と、現代の音楽との関りを追求するアーティスト集団である。メンバーのほとんどは2000年7月、アメリカ、マサチューセッツにあるタングルウッド音楽センターで同プロジェクトのワークショップに集まった者たちだ。以降、多様なキャリアを持つ彼らは、西洋クラシック音楽、東洋の民謡のみならず、オリジナル曲などを含む様々なプログラムの演奏会をアメリカ、欧州、アジア各国で行ってきた。
日本では2005年にNHKで制作・放映された「新シルクロード」のサウンド・トラックが「ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブル」として演奏され話題となったほか、同年開催された愛知万博にも参加し、会場でのライブ公演をのべ8日間行った。また、奈良国立博物館や新設された九州国立博物館にて、歴史的な展示物とリンクした音楽の演奏を来場者に間近で披露したり、こどもたちも気軽に参加できるレクチャーコンサートを開催するなど従来のコンサートに止まらないあらゆる活動を行っている。
※古代の交易路シルクロードに今も息づく民族音楽を発掘し、現代の楽器や奏法のコラボレーションで、音の文化遺産を世界に発信する試みである。中国琵琶、中国笙、タブラ、ケマンチェ、アゼルバイジャンの伝統歌唱等にヨーヨー・マのチェロ、ピアノ、ヴァイオリン等が加わり、悠久の時空を体感するサウンドが紡がれてゆく。
シルクロード・プロジェクト ホームページ
http://www.silkroadproject.org/【英語】